【フランスで就職活動】フランス語は必須なのか

こんにちは、ねこうんこです。(^_^)

 

10月に入り、パリは曇天続きです。今日は珍しく晴れているので日光にあたると嬉しくなります。

もうさらに寒くなるとチーズフォンデュの美味しい季節になるので楽しみです。

 

さて、フランスの就職活動でよく聞かれる質問の一つに、語学力があります。

 

フランスのIT企業で就職したい場合、フランス語力はどのくらいのレベルが必要なのか、また英語力は必要なのか、あくまで私が経験した範囲でお伝えしたいと思います。

 

また、あくまでフランス国内にあるフランスのIT企業の範囲の話なので、外資系や日系のIT企業の情報ではありません。

 

フランス語力はどのくらいのレベルが必要なのか

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まず、フランス語力ですが基本的に9割以上の企業でビジネスレベルのフランス語が求められます。基本的に業務での会話やメールはフランス語メインで行われます。

 

フランス語検定では準一級以上、DELFではB2以上が目安です。

 

とはいっても、例えばクライアントが海外の国の場合、社内言語はフランス語でもドキュメントは英語、クライアントとのコンタクトも英語になったりします。ここはプロジェクトによると思いますが、国際的なプロジェクトに関わる場合、フランス語と英語は両方必要となります。

 

ではフランス語は全くできないor自信がないが、例えばTOEIC900点レベル、あるいはネイティブレベルの英語力で就職できるかどうか?ですが、できなくもないけれど・・限りなくNOです。

 

これは全く不可能、というわけではなく、自分の業務経験レベルや時期によっては応募できるorコンタクトをとってくれる企業が限りなく0に近づく恐れがあるのと、仮にあったとしてもライバルの応募者のレベルが高すぎて負けてしまう可能性が高いからです。

例えば応募できるフランスのIT企業が100あるとすると、そのうち英語のみで可能なのは5ぐらいです。

 

私の元同僚なんかもそうでしたが、業務経験あり、かつフランス語・英語は当然のこと、他のヨーロッパ言語も3つ以上できる、なんていうのも本当にザラです。

たとえ英語のみでいけそうな企業があったとしても、仮にこのような人たちと数少ない席を取り合うことになれば、確実に血だらけになって負けます。

 

そして移民社会のフランスでは、必要な人材、特に既にフランス語に初めから習熟している旧植民地の国やその他のヨーロッパフランス語圏の国の若い人材などが海外から当然のように入ってくるので、全体的に

「フランスに来るんだったらフランス語しゃべれ。当然だろ」

という強気な雰囲気があります。(あくまで個人的な印象ですが)

 

つまり、企業側からすれば、よほど技術的に秀でた、他に見つかりそうもない特別な人材でない限り、あえてフランス語が使えない人材を雇うメリットがほとんどないのです。

 

まあ業界が変わればもしかしたら違うのかもしれませんが・・詳しくはないので、ご存知の方がいらっしゃれば教えてください(^_^;)

 

 

フランス語に英語力がプラスされると選択肢がぐっと広がる

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転職活動の際、一次面接のときにリクルーターから毎回聞かれたのが、「英語は大丈夫ですか」です。

 

これは必ずしも英語もフランス語並みにできるかどうかが必須採用条件というわけではなく、英語に抵抗がなければ国際的なプロジェクトにも携われる可能性があるし選択肢が広がるよという意味での質問でした。

 

また、そもそもプログラミング言語自体が英語ベースですし、開発に関する最新の情報は英語が最もはやく正確に入手できるので、業務スピードのことを考えると英語ができることは面接時には確実にアピールポイントに一つになります。

 

今まで面接したうちの数社ほどは面接中にいきなり会話がフランス語から英語に切り替わり、この「英語は大丈夫ですか」という質問が飛んできたので、この場合は数十秒ほど英語で質問に答えました。いきなりだったので、ちょっとうろたえましたが。。

 

やはり、このような質問を一次面接の段階でするということは、英語力も+αで持っておいたほうがいい、ということです。

 

他のエンジニアの方の履歴書を拝見する機会があった経験からすると、目安としては、TOEIC700~です。

 

実は、私も働いていて気がついたのですが、同じ外国人として働く同僚の中でもフランス語は第二言語として問題なく使えるが、英語に関しては自国の教育課程で全く学んでこなかったので基礎文法さえよくわからない・・、という人がいるということです。

 

そのような人たちは仕事場では少数ではありましたが、どうしても英語でのメールや業務処理が必要なとき、明らかに文法や言い回しが不自然だったり間違っていないか、他の同僚に目を通してもらっていました。

 

ということは、日本人は義務教育ですでに英語の基礎文法は(きちんと真面目に勉強していれば!)学んでいるので、この点に関しては有利だといえます。

 

将来のキャリアを考えると、フランス国内でも英語ができるほうが確実に選択肢の幅が広がります。

 

さいごに

 

巷では「特別な専門知識がなく、フランス語も英語もできなくてもフランスで働ける!」という話もありますが、個人的にはあまりおすすめしません。

 

なぜならそのような仕事には他の日本人も応募に殺到しますし、低い給与とキャリアの積みにくい業務内容、労働市場での自分の市場価値が低いままなので給与を上げるために転職したくても、転職できないという状況が後々発生しやすいからです。

 

言語学習は1日2日で急にできるようになるものではなく、1年~数年スパンで時間がかかります。そして仕事で新しい知識をつければつけるほど、新しい専門用語や言い回しなどもその都度学んでいかないといけません。

 

ただ、個人的には新しいことを学ぶことが大好きな人には、現地の言語力を高めて海外就職に挑戦し働くことは最高に楽しいし、人脈も広がるし貴重な経験を手に入れることができます

 

迷っている方は是非、語学力と専門力を高めて挑戦してみてください。

ねこうんこも応援しています!

 

ではまたー