【フランスで働く】メリットだらけ!フランスの会社の「飲みニケーション」

こんにちは、ねこうんこです(^_^)

 

年末も近づき、忘年会やクリスマス、年末年始の準備を始めている方も多いのではないでしょうか。

 

ねこうんこは年末は自宅で毎年恒例の年越しパーティーを計画していますが、日本の正月用品をまだ調達していないので、そろそろ久しぶりにパリにある日本のスーパーに行かないとなあと思っています(^_^;)いつものことながら準備は遅いです。

 

さて、年末に色々と立て込みつつあるイベントでやはり憂鬱になるのは、一緒に飲みたくもない上司や同僚との強制参加的な忘年会など、ではないでしょうか。

 

ねこうんこはフランスの会社で働き始めて、本当に嬉しかったことの一つに、この日本的な風習である忘年会が存在しない、ということがあります。

(社内でのクリスマスパーティーはありますが、自由参加ですし、参加しなかったために起こるデメリットは全くありません)

 

もちろん忘年会は否定しません。例えば仲の良い友人や同僚と一緒に、おいしいお酒を飲みながら今年一年を締めくくろう!というのはとても楽しいし気分がいいものだと思います。

 

そうではなく、会社の社員が総勢でとにかく集まり、下の社員の女性が「今年もお疲れ様でした~」と上司や同僚のもとにお酌をしに回ったり、聞きたくもない先輩の仕事の武勇伝やトラブルを起こしたエピソードなどを「はい、はい」とひたすら相槌を打ちながらいかにも興味深そうな態度で聞いたり・・というのが、勤務時間外で長時間拘束される割にはたいして楽しくもないし他のもっと他に会いたい人との時間がつぶれるし、逆に愚痴を聞かされてストレスがたまるし、お酒が入ってセクハラがあるし・・でとにかくデメリットが多いなと個人的に思うわけです。

 

もちろん、こういう意見もあると思います→

忘年会も含めた飲み会は「普段話さない人との仲を深める良い手段、つまり飲みニケーションになる!」と。

 

というわけで、今回はこのような日本的な「飲みニケーション」の考えに対抗し、ねこうんこがメリットだらけだと感じるフランスの会社での「飲みニケーション」を紹介したいと思います。

 

酒ではなくコーヒー片手に飲みニケーション

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もともと飲みニケーションとは、「飲む」と「コミュニケーション」が組み合わさって作られた言葉だそうです。主に、酒の席で一緒に「飲む」と相手との「コミュニケーション」が深まる、とう意味合いでしょうか。

 

ただ、そもそも「飲む」という対象をお酒に限定する必要はないと思います。

 

例えば現在働いている会社では、朝の15分程のミーティングが終わった後、チームメンバーはそのまま社内のカフェテリアへ一緒に行きコーヒーを飲みながら全員と雑談をします。まあ、いわゆるコーヒーブレイクです。その時間はおよそ15~20分程。

 

初めはこの時間が勤務中になぜ必要なのかわからなかったのですが、この習慣に慣れてしばらくしたころ、「あ、これは一種の(コーヒー飲みながらの)飲みニケーションだ」と思うようになりました。

 

というのも例えば、自宅の犬が病気したーだの、あそこのチームとのやり取りがうまくいかないーだの、旅行中にこんなことがあったーだの、ごくごく軽い話題で盛り上がったり、話すうちに他の人と自分との共通点を見つけたりすることによって、「この人はこういう一面があるんだな」というお互いの理解と信頼関係が日々緩やかに深めることができるからです。

 

昼間ですから頭もさえている状態ですし、例えば勤務中に何か疑問が生じても「あ、そういえばあの人はこの前あの話題を話していたから、もしかしたらこの疑問に対する効果的なアドバイスをしてくれるかもしれない」と思い、すぐに質問することができるし、相手も自分に質問してくれます。

 

個人的に無理して参加する日本的な飲み会よりも、この勤務時間中にコーヒー片手に軽く立ち話しをする「飲みニケーション」の方がストレスもありませんし、他メンバーとも十分に親睦が深まると思います。

 

ただし、効果的に行うための条件はあります。例えば、極端に自分の話ばかりする人、逆に極端に自分の話をしないシャイな人がいたり、年齢や経験の差を含めて上下関係を持ち出す人がいる場合は、うまくいかないと思います。あくまでお互いがフラットな目線で情報共有できるからこそ、信頼関係が構築できるのだと思います。

 

夕方、社内での「飲みニケーション」

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ねこうんこが経験したもう一つの「飲みニケーション」があります。こちらはお酒が入ります(笑)

 

例えば、入社したばかりの方やインターンで来た学生さんの歓迎会、あるいは異動や転職で離れる方の送迎会はその都度あります。ただし、日本でよくあるような居酒屋やレストランなどを夜に人数分予約して・・という手間なことはしません。

 

勤務が終わる約一時間前に、社内の共有スペースや広い会議室に集まり、シャンパン片手にこれまた立った状態で行います。時間にして1時間半~2時間ぐらいです。

 

長居することは義務ではありませんし、ある程度話ができれば十分、しばらくして「それではお先に失礼」とササッと帰る人も多いです。

 

そして最大のメリットだと思ったのが、遅くとも19時までには退出できる、ということ。結果、社内の歓送迎会にその都度参加し、自分のプライベートの時間もしっかり確保できるのでとてもありがたいと思いました。

 

(ただし例外もあります。例えば会社の主催する他社との交流イベントや会社の設立〇周年記念パーティーなどは、大きいレストランやバーなどを貸し切って夜に行うこともあります。とはいえ参加は強制ではありませんし、頻度も低いです。)

 

さいごに

 

さて、私が経験したフランスの会社での飲みニケーションとそのメリットを2つ紹介しました。

 

どのような手段や場で、仕事に関わる飲みニケーションが行われるのかは国や地域、環境によって異なると思います。

 

しかし、一番重要なのは、その飲みニケーションが最終的に働く人たち一人一人の昼間のモチベーションや効率を高めたり、相互の信頼関係を高めて生産性を上げることにつながっているのかどうか、というところだと思います。

 

そうでなければ、本当に意味がないですし、非生産的な上に単なる慣習の継続と誰か一部の人間の自己満足で終わりますから・・

 

仕事に限らず、みんなが満足できる新しい飲みニケーションの形が増えるといいですね(^_^)

 

それではー