【フランスでロックダウン解除後】二度と日本企業で働きたくないな、という話

こんにちは、ねこうんこです!

 

今回は渡仏して3年目、パリのIT企業で働いている私が思ったことを好きなようにだらだら雑談形式で話していこうと思います。まあ、内容はタイトル名の通りなんですけどね(笑)

 

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personne surprise

Personnes photo créé par drobotdean - fr.freepik.com

 

日本でも約4年間働いたことのある私ですが、日本企業の独特の体質(文化?)というんでしょうか、満員電車に揺られ、勤勉にコツコツと非効率的に働き、興味のない同僚や上司の飲みにつきあい、女性同士の陰口に付き合い、にこにこしながらとりあえずイエス!イエス!、、楽しいことややりがいはあれど、それをなかったことにするぐらいとてつもなく面倒くさい、疲れることが多くないですか?・・私だけですかね?(笑)

 

フランスに来て働く環境が変わってから、良くも悪くも周りが他人に執着しない人ばかりで、めーーーーっちゃ気が楽になりました(笑)!!ここで、一つ断っておきたいのですが、他人に執着しないというのは、他人のことなんかどうでもいいってことではないです。逆です。むしろ他人だからこそ相手の考えや文化を尊重したり理解しようとする人が多いってことです。なんせパリは外国をルーツに持つ人が本当に多いし、見た目やちょっとした行動で勝手にすぐ「こういうやつだ」と決めつけられないんですよ。会話の中でも結構「それは差別的だよ」と議論することも多々あります。

 

全然関係ないんですけど、職場で出会ったとても面白いフランス人の方で、育ちのいいおぼっちゃん(とはいっても40代だが(笑))がいまして、彼曰く小さいころから親に厳しくしつけられたそうです。レストランでほかの同僚と一緒に昼食をとったときもテーブルマナーの重要性を語ってくれたり、文学や政治の話、また私も知らなかった日本の食文化を教えてくれて大変勉強になりました。なのに、まあ毎回仕入れていた下ネタを周りが引くぐらいに堂々と話すし、自由な性格なのか女遊びも好きで数々の武勇伝を作ってきたそうです。そのため私の中では彼のことを「育ちのいい変態」と心の中で呼んでいます・・(笑)人間いろいろな面をもっているんだなあという一例でした(笑)

 

話が脱線した。

で、執着しないに通じるかもしれないんですけど、今働いている会社で本当に楽だなあって思うのは、一人一人が自分の役割、つまり自分の「専門」をわきまえてるってことなんですよ。別にネガティブな意味なんかじゃないですよ。自分のビジョンと専門性と仕事内容が一貫している、つまり言っていることと、やっていることと、考えていることに一貫性があるってことです。

 

なんだ、何言ってんの、そんなのあたりまえやん、って思うでしょ?

でも日本の企業で働いている人って、結構このへんがぐちゃぐちゃな人多くないですかね?例えばエンジニアとして新卒採用されたと思ったらいきなり1年目は経理担当とか。「よっしゃあエンジニアとして働くぞー!」と思ってたのにいきなり興味のない分野で作業。「でも大企業だから、給料きっと上がるから辞めたくない」「安定してるから自分の気持ちは二の次」でぐずぐずとどまる。

自分の興味のあることがわからない、とか、働ければなんでもいいやー、と思っているなら別ですが。でも少なくとも仕事として自分の深めたい分野や身につけたい専門性を明確に持っている人にとっては、言ってることとやっていることと思っていることがバラバラになってとてつもなく辛いと思うんですが、どうなんでしょうか。

日本にいるときはこういう類の相談を知り合いや友人から結構受けました。

私なんかがアドバイスできることなんてたかが知れてるけど、毎回言っていたのが、この言ってることとやってることと考えていることに一貫性があればそれだけで迷わないよ、です。もうこれが一貫しているだけでも1日の半分以上を幸せに過ごせるんじゃないかって思います(笑)

 

で、話は戻るんですが、やっぱり今の会社で働いている人たちを見て思うのは、自分の専門に対する意欲・継続力とか、会社の垣根を超えた横のつながりとか、方向性がぶれないからこそへこたれずに進んでいく力があるんだなって思います。ちょっと抽象的ですが。

結局、ぶれていなければ自分が何をして結果を出して、何をやるべきなのか自ずからはっきりするんですよ。それは日々の仕事内容しかり、今後の学ぶべきことしかり。結果を出せばそれは自分と会社の利益、稼ぎになるわけですから。思考停止して会社にぶら下がって給料もらうような依存的な働き方とは真逆です。仮に今の会社がつぶれても、自分の武器(専門スキル)と財産(キャリアと人脈)はきちんと自分で所有してるってことだから転職もできるし、うまくいけば独立もできる。

けっこうその気概で働いている人は多いです。だからこそもっと自分の専門性を深めよう、開拓しようと意欲的に進んでいけるんじゃないかって思います。人間的にも魅力的だし。

迷わない、っていうのは重要だと思います。

 

で、また話がそれますが、フランスに来て長期で働きたい日本人は多いです。でも現実を見ようとする人は少ない。自分がどういうプロフェッショナルを持ちたいのか、それで食べていけるのか、きちんと準備はしているのか。

日本企業でぬくぬく会社員やってた人ほどフランスも含めてヨーロッパでの就職は厳しいです。日本での経験で自分を売り込めるものを持っているのか?なかったら意地でも作っていけるのか?転んでもただでは起きない気概、ポジティブさを持っているのか?

 

私の場合、フランスで真面目に就職活動してたら「あんたは誰なの?」って哲学みたいな問答が頭の中でずーーーっと繰り返されてました。こわいこわい。でも私の場合、それを超えたら急に光が差して「おお、これでいいのだ!」と納得できるところまでこれました。この経験も自分の中で一つの財産だなって思います。

 

うーん話が脱線しすぎて結論どうしよう(笑)

まとめると、今働いている会社では個々でサバイバル力の高い人たちがたくさんいて自分にとっての良き師匠がたくさんいる、日本では日本企業の謎の風習と悪しき体質にからめとられてしまった反面教師の方々のほうが多い(笑)

こんな感じかな。

 

 

この関連の話はまた気が向けばまたブログにするかも。

 

じゃ、またねー