【フランスで働く】フランスのストライキで体験したこと

こんにちは、ねこうんこです(^_^)

 

12月5日から始まったSNCF(フランス国鉄)とRATP(パリ交通公団)のパリでの大規模なストライキ。

昨年からの黄色いベスト運動以上に生活、特に交通機関に大きな影響が出続けていました。

私は会社からリモートワーク許可が出たため、ストライキ開始から週2回ほどリモートワークしていました。

なんだかんだで大混乱の12月ストから約3か月が過ぎたので、自分の記録用も含めて、ストの影響やリモートワークの経緯と実感したことをここにメモ程度に書いていきたいと思います。

 

 

スト初日(12月5日):

「会社に来てはいけません」通告→必然的にリモートワーク

 

12月に入ってからすぐに会社から「5日はストがあるので通勤で電車を使う人はリモートワークしてください」とのお知らせが。

この日を境に、通勤が恐ろしく不便になりました。

電車、地下鉄等の路線と本数は激減し、「何とか目的地までたどり着けそうなルート」を模索する日々が続きました。

ストライキ開始の翌週。自宅から最寄り駅は電車が全然来ないため通勤客が溢れかえっていました。乗ろうと思っても乗客が多すぎて全く乗れない。

 

Uberを使って無理やり行こうとした日もありましたが、あきらめました。後で会社からUber利用代は払い戻ししてもらえるため特に問題はないかと思っていたのですが・・あちこちで渋滞が発生していたため、Uberの運転手がアプリからの私の予約をキャンセルすること二回。。

結局この日もリモートワークになりました。

 

そして、なんとか会社にたどり着いた日も、帰りに問題が。ただでさえ本数が激減している電車が20時以降なくなるとか・・都市部でこれはひどい・・

 

遅くなると電車に乗れなくなるので、16時もしくは17時に早々に退社する日々が続きました。

 

この時期の通勤はとにかく精神的にも体力的にも朝から消耗する日々が続きました。

 

このとき身をもってあらためて学んだのが、

通勤が悪なのではなく、通勤による「疲労感」が悪影響を与えているということです。当たり前のことかもしれませんが、フランスに来てはじめて「通勤しんどい・・」と感じました。

 

ちなみに私は日本にいるときも約1時間の通勤時間を使ってフランス語や英語、ドイツ語を勉強したり、興味のある本を読んだりして過ごしていたのでこれといって通勤がつらいと感じたことはありません。

 

しかし、ストが始まったばかりの時は、電車の本数が少なすぎて自宅になかなか帰れない通勤客の多くが、苛立ちからか公共マナーが驚くほど悪くなりました。降りる乗客を無視して無理やり車両に乗り込もうとする人、車内でおばちゃん同士の口論、気分が悪くなり倒れる人、長すぎる待ち時間のストレスで何かを叫ぶ人、などなど。

 

同時に、パリ市内は自転車と電動キックボードが急激に増えました。年明けには、会社の近くにキックボード専門店ができたほど(笑)ただし普段乗りなれていない人たちもいるため、交通マナーはあまりよろしくはない。歩行人とぶつかりそうになる場面も多々見かけました。

 

12月半ばから冬の長期休暇を取得し始めた人たちも増えていき、当初の大混乱は減っていきましたが、年末ぎりぎりまであいかわらず交通機関は不便でした。

 

1月に入り、地下鉄の本数や駅も大分回復。通常よりも10分遅れる程度の通勤時間まで回復しました。

 

2月は特に問題はなく、通常運行。時々別の理由で大幅に遅れることはありましたが、許容範囲内でした。

 

まとめ

以上、メモ程度にストライキで私が体験したことを書いておきました。結論から言うと、ストライキの影響によるはじめてのリモートワークは、悪くはなかったかなと思います。

 

ストを引き起こした年金制度改変の問題やフランスの労働環境と経済格差等々、背景について語りだすとかなり長くなると思いますが、実際に普段の生活でどのような影響が出たのかをじかに体験したことは貴重でした(笑)

 

ではまたー