【フランスでロックダウン解除】コロナで大きく変わったフランスの「当たり前」の習慣

こんにちは、ねこうんこです(^_^)

 

フランスでは事実上ロックダウンが解除されて約一か月が経過しました。

今まで引きこもっていた状況から、教育の場や商業施設などが段階的に閉鎖が解除され、ロックダウン前の活動が徐々に戻りつつあります。

 

(写真は、3月時点で撮影した近所の空模様です。このころはまさかロックダウンがこれほど長引くとは思ってもみませんでした・・)

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ねこうんこは、ロックダウン中100%テレワークをして過ごしていました。現在三か月目に入りましたが、ようやく6月の後半から「そろそろ週2ぐらいで職場に復帰する?」と会社から連絡が。希望者は事前にいつ職場に出向くか会社に知らせたうえで段階的に復帰できるそうです。

 

コロナは心配だけど、通勤に時間がかかるやけでもないし、少しずつ職場復帰したいなあ・・なんせ、引きこもりの期間が長すぎて、いい加減自由にお出かけしたいし、本社のあるパリの状況もちょっと気になる!と思い始めています。

 

さて、今回はフランスで目の当たりにした、コロナで大きく変わってしまったフランスの習慣について紹介したいと思います。あくまで私の目線からの意見ですが。

ロックダウンによっていろいろと変わってしまったフランスの状況。「へえ~」と思っていただければ幸いです!

 

電車利用者の乗車マナーが格段に良くなった

 

日本では車内で大声で電話したり、痴話げんかを始めたりする人は、まれですよね。少なくとも私は、日本ではお目にかかったことはありません。(酔っ払いを除きます)

フランスでは、電車の中のマナーは本当にあってないようなものです。ロックダウン前は、どんなに通勤客で車内がごった返していても、その日あった仕事の愚痴をいち早く家族に伝えたいのか、ストレス発散のために周りに配慮することなく大声で電話で話します。

そしてそのような人たちが一人や二人だけではない。運悪くお行儀の悪い若者グループの近くにいると、もうとにかくやかましくて静かに本も読めません。

元気がいいのはいいことなのですが、車内でのマナーがそれほど厳しくない分、静かに過ごしたい乗客にとっては困ったことになりかねません。

 

しかし、3月半ばのロックダウンから三か月後、久しぶりに友人とパリ郊外の公園でピクニックをするために電車を利用しましたが、状況は一変・・(笑)

 

休日なのに車内には人が少なく、おそらく普段の半分以下。そして規則でもありますが全員マスクを着用している・・。

「マスクなんて病人がつけるものでしょう?」と言って鼻で笑っていたフランスの人たちが三か月後に一変、なんと全員が黙ってマスクを着けている・・・。中には手作りマスクの人も。

 

シュールというか、何とも言えないとても不思議な光景でした。

そして驚いたのが、車内でも駅のホームでもマスク着用が義務付けられていることもあってか、わざわざマスクを着けたまま電話をしようとしている人がいなかったことです。マスクで声がこもって話しにくいですしね。。

 

大声で電話をする人たちが激減し、はたから見ればとてもお行儀がよくなっている・・(笑)

 

もしかすると、口を隠すことによって、何らかの心理的変化もあったのではないでしょうか。

例えば日本でも自分に自信のない若い人が、他人とのコミュニケーションを避けるために、風邪でもないのに人前でマスクをしていることはありますよね。

コロナへの警戒心とマスクの着用で、多少なりとも心理的変化が起きたのでは?と思いました。

 

 

近しくない相手にもしていたビスの文化が消失

 

もう一つ大きな変化だなと思ったのが、挨拶としてのコミュニケーションのとり方です。

フランスではプライベートや職場で挨拶をする際、お互いの頬と頬を軽くくっつけるビズという挨拶が一般的です。

ロックダウン前は、職場でも毎朝20人にこのビズをすることもあり、正直ビズの文化圏で育ったわけではない私にとっては結構疲れる習慣でした・・(笑)

 

しかし、これもロックダウンでなくなり、本当に近しい家族か恋人以外にはほとんビズをしなくなりました。たまたま見ていたテレビのニュースでは年配のご婦人が「フランスの当たり前の習慣がなくなって悲しい・・」と嘆いていらっしゃりました。

 

これも不思議なもので、まさか挨拶まで日本式に変わってしまったとは、と驚いています。

少なくとも私の周りの人たちは「ウィズ・コロナ」、つまり常にパンデミックを想定して動いている人たちばかりなので、この挨拶様式が元のように戻ってしまうことはしばらくはないだろうと思います。

 

 

まとめ

 

さて、今回はコロナで大きく変わったフランスの「当たり前」の習慣を二つ紹介しました。

 

習慣とは言えませんが、ほかにも恋人・友人関係、会社からの解雇、家族との過ごし方、買い物の変化など日本にも起きたいろいろな変化がフランスでもありました。

今回は電車のマナーと挨拶のスタイルが大きく変わったことをお伝えしましたが、もしかしたらこれからもっと大きな別の変化が起きるかもしれません。

その時は、またつらつらとブログに書いていきたいと思います(^_^)!

 

ではまたー

 

【フランスでロックダウン解除後】二度と日本企業で働きたくないな、という話

こんにちは、ねこうんこです!

 

今回は渡仏して3年目、パリのIT企業で働いている私が思ったことを好きなようにだらだら雑談形式で話していこうと思います。まあ、内容はタイトル名の通りなんですけどね(笑)

 

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personne surprise

Personnes photo créé par drobotdean - fr.freepik.com

 

日本でも約4年間働いたことのある私ですが、日本企業の独特の体質(文化?)というんでしょうか、満員電車に揺られ、勤勉にコツコツと非効率的に働き、興味のない同僚や上司の飲みにつきあい、女性同士の陰口に付き合い、にこにこしながらとりあえずイエス!イエス!、、楽しいことややりがいはあれど、それをなかったことにするぐらいとてつもなく面倒くさい、疲れることが多くないですか?・・私だけですかね?(笑)

 

フランスに来て働く環境が変わってから、良くも悪くも周りが他人に執着しない人ばかりで、めーーーーっちゃ気が楽になりました(笑)!!ここで、一つ断っておきたいのですが、他人に執着しないというのは、他人のことなんかどうでもいいってことではないです。逆です。むしろ他人だからこそ相手の考えや文化を尊重したり理解しようとする人が多いってことです。なんせパリは外国をルーツに持つ人が本当に多いし、見た目やちょっとした行動で勝手にすぐ「こういうやつだ」と決めつけられないんですよ。会話の中でも結構「それは差別的だよ」と議論することも多々あります。

 

全然関係ないんですけど、職場で出会ったとても面白いフランス人の方で、育ちのいいおぼっちゃん(とはいっても40代だが(笑))がいまして、彼曰く小さいころから親に厳しくしつけられたそうです。レストランでほかの同僚と一緒に昼食をとったときもテーブルマナーの重要性を語ってくれたり、文学や政治の話、また私も知らなかった日本の食文化を教えてくれて大変勉強になりました。なのに、まあ毎回仕入れていた下ネタを周りが引くぐらいに堂々と話すし、自由な性格なのか女遊びも好きで数々の武勇伝を作ってきたそうです。そのため私の中では彼のことを「育ちのいい変態」と心の中で呼んでいます・・(笑)人間いろいろな面をもっているんだなあという一例でした(笑)

 

話が脱線した。

で、執着しないに通じるかもしれないんですけど、今働いている会社で本当に楽だなあって思うのは、一人一人が自分の役割、つまり自分の「専門」をわきまえてるってことなんですよ。別にネガティブな意味なんかじゃないですよ。自分のビジョンと専門性と仕事内容が一貫している、つまり言っていることと、やっていることと、考えていることに一貫性があるってことです。

 

なんだ、何言ってんの、そんなのあたりまえやん、って思うでしょ?

でも日本の企業で働いている人って、結構このへんがぐちゃぐちゃな人多くないですかね?例えばエンジニアとして新卒採用されたと思ったらいきなり1年目は経理担当とか。「よっしゃあエンジニアとして働くぞー!」と思ってたのにいきなり興味のない分野で作業。「でも大企業だから、給料きっと上がるから辞めたくない」「安定してるから自分の気持ちは二の次」でぐずぐずとどまる。

自分の興味のあることがわからない、とか、働ければなんでもいいやー、と思っているなら別ですが。でも少なくとも仕事として自分の深めたい分野や身につけたい専門性を明確に持っている人にとっては、言ってることとやっていることと思っていることがバラバラになってとてつもなく辛いと思うんですが、どうなんでしょうか。

日本にいるときはこういう類の相談を知り合いや友人から結構受けました。

私なんかがアドバイスできることなんてたかが知れてるけど、毎回言っていたのが、この言ってることとやってることと考えていることに一貫性があればそれだけで迷わないよ、です。もうこれが一貫しているだけでも1日の半分以上を幸せに過ごせるんじゃないかって思います(笑)

 

で、話は戻るんですが、やっぱり今の会社で働いている人たちを見て思うのは、自分の専門に対する意欲・継続力とか、会社の垣根を超えた横のつながりとか、方向性がぶれないからこそへこたれずに進んでいく力があるんだなって思います。ちょっと抽象的ですが。

結局、ぶれていなければ自分が何をして結果を出して、何をやるべきなのか自ずからはっきりするんですよ。それは日々の仕事内容しかり、今後の学ぶべきことしかり。結果を出せばそれは自分と会社の利益、稼ぎになるわけですから。思考停止して会社にぶら下がって給料もらうような依存的な働き方とは真逆です。仮に今の会社がつぶれても、自分の武器(専門スキル)と財産(キャリアと人脈)はきちんと自分で所有してるってことだから転職もできるし、うまくいけば独立もできる。

けっこうその気概で働いている人は多いです。だからこそもっと自分の専門性を深めよう、開拓しようと意欲的に進んでいけるんじゃないかって思います。人間的にも魅力的だし。

迷わない、っていうのは重要だと思います。

 

で、また話がそれますが、フランスに来て長期で働きたい日本人は多いです。でも現実を見ようとする人は少ない。自分がどういうプロフェッショナルを持ちたいのか、それで食べていけるのか、きちんと準備はしているのか。

日本企業でぬくぬく会社員やってた人ほどフランスも含めてヨーロッパでの就職は厳しいです。日本での経験で自分を売り込めるものを持っているのか?なかったら意地でも作っていけるのか?転んでもただでは起きない気概、ポジティブさを持っているのか?

 

私の場合、フランスで真面目に就職活動してたら「あんたは誰なの?」って哲学みたいな問答が頭の中でずーーーっと繰り返されてました。こわいこわい。でも私の場合、それを超えたら急に光が差して「おお、これでいいのだ!」と納得できるところまでこれました。この経験も自分の中で一つの財産だなって思います。

 

うーん話が脱線しすぎて結論どうしよう(笑)

まとめると、今働いている会社では個々でサバイバル力の高い人たちがたくさんいて自分にとっての良き師匠がたくさんいる、日本では日本企業の謎の風習と悪しき体質にからめとられてしまった反面教師の方々のほうが多い(笑)

こんな感じかな。

 

 

この関連の話はまた気が向けばまたブログにするかも。

 

じゃ、またねー

 

 

 

 

 

 

【フランスでロックダウン】言語学習&自己投資で一石二鳥!おすすめひきこもり言語学習

こんにちは、ねこうんこです(^_^)

 

世界的に感染が拡がっているcovid-19に対する緊急措置として、フランスでも3月17日から完全に外出禁止となり、外出証明書を持たない不要な外出は厳しく取り締まりを受けることになりました。

 

当初はフランス政府のサイトからダウンロードできる専用の用紙に該当する外出目的の項目にチェックを入れプリントアウトして携行しなければいけませんでしたが、最近では電子版証明書が簡単に作成できるようになったので、手間が省けて便利になりました。

 

パリ郊外在住の私ですが、現在は外出禁止令が出されてから5週間が経過しました。

 

写真は、外出証明書を携行して散歩する際にいつも立ち寄っている場所。鳥のさえずりが聞こえる癒しのひと時です。

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平日の昼間は基本的にテレワークをしています。今のところ決定的に困ったこともなく、ZOOMでミーテングをしたり、同僚とはチャットで時々冗談を交わしながら無理なく働いています。

(テレワークに対する会社の対応について書いた記事はこちら→

https://neko-unko.hatenablog.com/entry/2020/03/14/213440

 

さて、近頃は平日の仕事終わりや休日を活用して、空いた時間に気ままに楽しく言語学習をしています。

そこで、言語学習と自己投資が同時にできる、おすすめのひきこもり言語学習法をご紹介したいと思います!

 

外出自粛中の方々の楽しみの一つとして、少しでも参考になれば幸いです(^_^)

 

学びたい外国語でプログラミング言語学習

 

外出自粛中におすすめなのが、言語×言語のダブル学習です。

特に「学習したい外国語」で「学習したいプログラミング言語」を学ぶのは趣味と実益を備えた方法ではないかと思います。

 

学習のハードルは上がりますが、外出自粛の期間中に十分に時間をとって挑戦してみるのも面白いのではないでしょうか。

 

例えば、フランス語(英語)学習×プログラミング言語学習であればOpenClassrooms がおすすめです。

 

OpenClassrooms

サイト名 OpenClassrooms (仏語・英語、一部スペイン語も対応) 

URL https://openclassrooms.com

 

このサイトは比較的プログラミング言語学習の初心者向け。受講したいコースの各ステップで動画(字幕可)とテキストの二種類を使って学習を進められます。

 

コースごとに難易度や学習時間の目安もわかります。

 

私は2016年にこのサイトを利用していました。当時はフランスで仕事をするためのイメージトレーニングの一環としてこのサイトを利用していましたが、説明もわかりやすく、思っていた以上にフランス語で楽しく学習を進められました。

 

ほかにもデザインやマーケティングなどいろいろな分野のコースやコンテンツが充実しているので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか(^_^)

 

Codacademy

サイト名 Codeacademy(英語)

URL   https://www.codecademy.com/

 

 もう一つ、プログラミング言語の初心者におすすめなサイトがあります。

 

特にこのサイトはhtmlやcss、javascriptなどフロントエンドの基礎の基礎を実際に手を動かして学びたい方に最適です。コースの各項目はミニゲームのように一歩ずつクリアして1レッスン達成するごとにバッジを獲得し貯めていきながら学習できるので、やる気も持続します。

 

余談ですが、フランスのSimplonという団体は、無料でWEBデベロッパーの職業訓練とインターンシップを受講できるかわりに「Codeacademyにアカウントを登録し、必要なコースを受講して期限日までに最低バッジを〇〇個獲得していること」と最低限必要なスキルや知識、英語の読解力を応募要件の一つとして求めていました。

 

CodinGame

サイト名 CodinGame(仏語・英語)

URL   https://www.codingame.com/

 

ITデベロッパーの採用活動をする企業向けにもサービスを提供している、CodinGame。

こちらは仏語か英語でプログラミング言語を遊びながら学びたい方にお勧めです。アルゴリズムの理解が必要なので中級レベルだと思います。

 

一人でのプレーの場合、各アルゴリズムのテーマと難易度ごとにクリアしたいものを選択しチャレンジできます。映像が本物のゲームをしているようなクオリティなので飽きにくく、ほかの参加者とディスカッションもできるので、クリアに行き詰ったときは英語で気軽に質問もできます。

 

これも余談ですが、フランスで就職活動をしていた時、テクニカルテストで明らかにこのCodinGameのゲーム内容に似通った問題が出てきて驚いたことがあります。

 

Codewars

サイト名 CodeWars(英語)

URL   https://www.codewars.com/

 

エンジニアの同僚もおすすめしていたゲーム感覚で学べるサイトをもう一つ紹介します。Codewarsという、これもゲーム感覚でアルゴリズムを学べるサイトです。

 

Codewarsの良いところは、自分のコードで問題をクリアした後にほかのクリアした人たちのコードの一覧も見れるところ。

これは本当に素晴らしい。なんせ、自分が一生懸命20行で書いたコードをわずか3行足らずで終わらせている猛者のコードを見て学習することができるからです。(はじめはショックですが・・)

 

自分が思いつかなかったロジックを知ることができるし、やりがちな自分の思考の癖にも気がつくことができます。

 

まとめ

今回は外国語とプログラミング言語を同時に学ぶことをテーマに絞り、私が今までに使って効果のあったおすすめの学習サイトを一例としてご紹介しました。

 

外出自粛中は新しいことを学んで将来に生かせる自己投資のチャンスではないかと思います。

ぜひ、いろいろなことに楽しみながら挑戦してみてください!!

 

ではまたー

 

 

【フランスで働く】新型コロナウィルスに対する職場の対応で感心したこと

こんにちは、ねこうんこです(^_^)

 

新型コロナウィルスによる影響でフランスでも3月半ばに入り学校が一斉休校、各会社でも業務時間や人員配置の再編成を迫られています。

 

また業務用PCを持ち帰りテレワークに切り替えるようアナウンスが入る会社も多いです。

 

学校、家庭、労働の現場が色々と混乱気味ですが、今回はねこうんこの働いているフランスの会社(IT企業)で新型コロナウィルスへの対応で個人的に感心したことを書きたいと思います!

 

 

プロジェクトマネージャーが小さい子供を持つ親一人一人に丁寧に対応

 

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職場では3月半ばから正式に「労働の現場でのウィルス警戒態勢が解けない限り、月~金曜日まで無期限テレワークの義務づけ」が発表されました。

 

実はテレワークに関しては、多くの会社でフランスではすでに2019年12月にパリの交通公団による長期の大規模ストライキですでに実践されています。

 

いいのか悪いのか、職場の同僚間でも「あの時の大混乱と比べれば比較的落ち着いていて全然マシだ・・」という認識です。

 

なんせストライキの時は公立保育園や学校の臨時休校、パリ交通機関の大混乱、それに伴う対応とストレス、業種によっては売り上げの大幅な低迷などなど・・数えきれないほどの影響と被害を被ってきましたから・・

 

まさに、あの時のストの状況は今の体制の予行練習だったのでは・・と思わされるようなデジャブ感をひしひしと感じます。嬉しくはないですが。

 

 

さて、ねこうんこが職場で感心したことの一つにプロジェクトマネージャーがチーム内の小さいお子さんを持つ家庭の方たちと、保育園や学校の休校による影響はないかどうかを一人一人と話をして対応していたことです。

 

ちなみにねこうんこのいる開発チーム(6名)はねこうんこ以外は全員30代前半の男性、10歳未満の子供を含む1~4児のお父ちゃん方です。そして彼らのパートナーもほぼ全員フルタイムで働いています。

 

次の週から保育園や学校が休みになるため、日々の生活で学校の送り迎えや食事の準備などなどパートナーと子育て分担していた彼らは、子供の面倒を見る時間配分のバランスの曜日別の見直しと調整を必然的に迫られています。

 

テレワークは確かにとても便利ですが、自宅で子供の面倒を見ながら同時に仕事もきちんとするというのは種類の違うタスクを同時進行でこなさないといけないようなもので、人によっては相当負担がかかると思います。

 

この状況を事前にくみ取って、各自の生産性と家庭環境にひびかないように個別に家庭の連携体制を聞き出して仕事内容とスケジュール調整するマネージャーの対応の早さは素晴らしいと思いました。

 

 

ところで、もしかしたらひと昔の前の日本で同じような状況に陥ったら、上司は「君んとこは嫁さんが子供の面倒全部見れるからだいじょうだよねー」で完全に話が終わってしまっていたかもしれません。

 

その点フランスは、結婚せずに子供のいる家庭、外国人同士の家庭、片親の家庭などなど、家族形態に恐ろしいほどのバリエーションがあるため(笑)、画一的な対応は相当難しいですし、そんなことをすればすぐに非難が飛んできます。

 

このような個別対応はある意味必然かもしれませんが、少し目からうろこが落ちる気分でした(笑)

 

 

差別発言になりそうな単語の使用は同僚同士で直接注意

 

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やはり職場でも主な話題は新型コロナウィルス関係。

 

どの地域にウィルスが広がっているか、携帯用除菌ジェルやマスクがスーパーや薬局で売り切れていること、どこの会社で被害が出たのか、スーパーでパスタが急に売り切れたなどなど・・

 

良くも悪くも、今のところはある意味共通の話題としての役割を果たしているのかなと思います。

 

そこで出てくるのが、ニュースや記事などで見かける単語です。

職場では約半数が外国人のため、彼らが意図せずにメディアで流れるような差別的な単語(フランス語)を使ってしまって注意を受ける場面も見かけました。もちろんフランス人の間でも。

 

例えば当初、武漢のニュースが流れ始めた時「中国のウィルス」と呼んで軽く注意を受けた人がいました。パリには中国人も多く、また中国ルーツの血縁者がいるフランスの人も多いです。センシティブなものですが、差別につながる可能性を考慮してのことだと思います。

 

また、メディアや雑誌で流れた行き過ぎたジョーク「コロナ・ピザ」「黄色いウィルス(アジア人の肌は黄色いという認識のため)」なども、話題作りとしてはあまりに行き過ぎた表現で、十代の子供を持つ同僚は「こんな単語は学校などで絶対に使わせない」と教育の視点でかなり配慮していました。

 

なにかによるカテゴライズは簡単ですが、このような単語を使うことは常識があれば「差別的」と見なされるのだなと学びました。とくにメディアが流すフレーズや単語は注目を集めるためにひどく誇張されているものが混じっているので、注意が必要です。

 

また、「これは差別的だから使わないほうがいいよ」とすぐに注意してくれるのは、発言側もなぜ注意されたのか考えるいい機会になりますし、ありがたいと思います。

 

ところで余談ですが日本にいた時、ある50代くらいの女性が、母親が日本人・父親がヨーロッパ出身の家庭のお子さんを「あーあの子は"合いの子"よねー」と堂々と発言していたのを聞いて、「この人は一度も注意を受けたことがなかったのか・・?それとも年代のせい?」とかなり驚いたことがあります・・。

 

 

(おまけ)場を和ませるためのおやじギャグ

 

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最後に、職場で次の週から始まるテレワークの詳細説明をしていたマネージャーが、場の空気を和ませるため、

 

「いいですか。もし各自パソコンに接続等の問題が起きたら、

Peer to peer(英語:ピアツーピア)でまずは連絡を取りやすい同僚に一対一で連絡を取ること!

あ、そう、これは Pire des pires(フランス語:最悪中の最悪)ではないから大丈夫!」

 

と英語の発音とフランス語の発音が似ているフレーズでまじめな話の最中に急におやじギャグをかまして笑いをとったのはちょっと衝撃的でした(笑)

 

つくづくフランスの人って本当に冗談や洒落が好きだなーと思います。

 

これからフランス語を勉強する、している人は、フランス語ならではの洒落やおやじギャグも一緒に学ぶと、とても楽しいかもしれません(笑)

 

それではまたー

【フランスで働く】フランスのストライキで体験したこと

こんにちは、ねこうんこです(^_^)

 

12月5日から始まったSNCF(フランス国鉄)とRATP(パリ交通公団)のパリでの大規模なストライキ。

昨年からの黄色いベスト運動以上に生活、特に交通機関に大きな影響が出続けていました。

私は会社からリモートワーク許可が出たため、ストライキ開始から週2回ほどリモートワークしていました。

なんだかんだで大混乱の12月ストから約3か月が過ぎたので、自分の記録用も含めて、ストの影響やリモートワークの経緯と実感したことをここにメモ程度に書いていきたいと思います。

 

 

スト初日(12月5日):

「会社に来てはいけません」通告→必然的にリモートワーク

 

12月に入ってからすぐに会社から「5日はストがあるので通勤で電車を使う人はリモートワークしてください」とのお知らせが。

この日を境に、通勤が恐ろしく不便になりました。

電車、地下鉄等の路線と本数は激減し、「何とか目的地までたどり着けそうなルート」を模索する日々が続きました。

ストライキ開始の翌週。自宅から最寄り駅は電車が全然来ないため通勤客が溢れかえっていました。乗ろうと思っても乗客が多すぎて全く乗れない。

 

Uberを使って無理やり行こうとした日もありましたが、あきらめました。後で会社からUber利用代は払い戻ししてもらえるため特に問題はないかと思っていたのですが・・あちこちで渋滞が発生していたため、Uberの運転手がアプリからの私の予約をキャンセルすること二回。。

結局この日もリモートワークになりました。

 

そして、なんとか会社にたどり着いた日も、帰りに問題が。ただでさえ本数が激減している電車が20時以降なくなるとか・・都市部でこれはひどい・・

 

遅くなると電車に乗れなくなるので、16時もしくは17時に早々に退社する日々が続きました。

 

この時期の通勤はとにかく精神的にも体力的にも朝から消耗する日々が続きました。

 

このとき身をもってあらためて学んだのが、

通勤が悪なのではなく、通勤による「疲労感」が悪影響を与えているということです。当たり前のことかもしれませんが、フランスに来てはじめて「通勤しんどい・・」と感じました。

 

ちなみに私は日本にいるときも約1時間の通勤時間を使ってフランス語や英語、ドイツ語を勉強したり、興味のある本を読んだりして過ごしていたのでこれといって通勤がつらいと感じたことはありません。

 

しかし、ストが始まったばかりの時は、電車の本数が少なすぎて自宅になかなか帰れない通勤客の多くが、苛立ちからか公共マナーが驚くほど悪くなりました。降りる乗客を無視して無理やり車両に乗り込もうとする人、車内でおばちゃん同士の口論、気分が悪くなり倒れる人、長すぎる待ち時間のストレスで何かを叫ぶ人、などなど。

 

同時に、パリ市内は自転車と電動キックボードが急激に増えました。年明けには、会社の近くにキックボード専門店ができたほど(笑)ただし普段乗りなれていない人たちもいるため、交通マナーはあまりよろしくはない。歩行人とぶつかりそうになる場面も多々見かけました。

 

12月半ばから冬の長期休暇を取得し始めた人たちも増えていき、当初の大混乱は減っていきましたが、年末ぎりぎりまであいかわらず交通機関は不便でした。

 

1月に入り、地下鉄の本数や駅も大分回復。通常よりも10分遅れる程度の通勤時間まで回復しました。

 

2月は特に問題はなく、通常運行。時々別の理由で大幅に遅れることはありましたが、許容範囲内でした。

 

まとめ

以上、メモ程度にストライキで私が体験したことを書いておきました。結論から言うと、ストライキの影響によるはじめてのリモートワークは、悪くはなかったかなと思います。

 

ストを引き起こした年金制度改変の問題やフランスの労働環境と経済格差等々、背景について語りだすとかなり長くなると思いますが、実際に普段の生活でどのような影響が出たのかをじかに体験したことは貴重でした(笑)

 

ではまたー

 

 

 

 

【仕事始めに役立つ!】フランスで学んだポジティブな考え

 

こんにちは、ねこうんこです(^_^)

新年明けましておめでとうございます。あっという間に2020年ですね。

日本では昨年元号が変わり新しい気持ちで新年を迎えた方も多いのではないのでしょうか。

今年も皆様にとって実りのある良い年になることを願っています。



さて、1月から気持ちを新たに仕事や勉強に取り組むためのヒントとして、私が働いているときにフランスで学んだ「これはいい!」と思ったポジティブな考えをご紹介したいと思います。

 

失敗しながら学べばいいよ!

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これは私が「ザ・ポジティブ」と呼ぶある女性と一緒に働いていた時に学んだものです。外国人としてフランスで働くために色々と大変な経験をしてきた彼女の口癖は「失敗しながら学べばいいよ!」でした。

 

当時フランスに来て一年目、ビザの手続きや雇用契約や働き方などすべてが慣れないこと、スムーズにいかない事ばかりだったので、この言葉にはいつも励まされました。

 

失敗しながら学ぶ、というのはごくごく当たり前のことかもしれません。新しい知識や技術を習得するためには失敗はつきものです。

 

でも、私は二十代の頃、日本でこの当たり前なことをやろうとするとなぜか否定的なことを言われたことがあります。

 

例えば、学生時代にフランス語を学び始めたころ、「とにかく書いて話して覚えないと上達しないだろう」と思い、文法や発音のミスを繰り返しながらフランス語で会話しようと失敗しまくっていたところ(笑)、ある学生に「・・・なんでそんなに頑張ってるの?(笑)」と言われました。

 

社会人になって興味がわきプログラミング言語を自宅で学び始めた時も、知り合いに「え、結局君って何がしたいの?明確な目的がなければその勉強は意味ないと思うよ(笑)」と鼻で笑われました。

多分、「目的がなければそれは失敗するからやっても無駄」と言いたかったんだろうと思います。

 

ちなみにこの二つは、当時は面白そう!というただそれだけの理由で始めましたが、今では二つとも仕事でフル活用しています!(笑)

 

あのとき「あ、頑張って失敗することは恥ずかしいことなんだ~」「明確な目的がなく始めたら失敗するから、やめておこう」と考えなくて本当に良かったと思います。

 

ちなみに沢山失敗して沢山学んでいけば、それを笑う人たちよりも応援してくれる人たちのほうが圧倒的に増えます!

 

自分だけでなく周りの人たちも「失敗しながら学ぶ」意識があるだけでいい効果が生まれるのではないでしょうか?

 

 

本当の「いい環境」で働こう!

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フランスでも、当たり前ですがすべての会社の労働環境が良いわけではなく(自殺する社員の多い会社も実際はあります)、また会社自体は悪くはないのにたまたま自分が携わっているプロジェクトや業務内容、あるいは上司や同僚があまり良くないこともあります。

 

ある長期プロジェクトに参加し、半年たってから「ここにいてはだめだ。給料が良くても、長くいたら自分の技術力もモチベーションも下がる」と思ってさっさと転職した人も実際に見ました。

 

逆に愚痴を言いながらも「正社員だから簡単には解雇されないし、面倒くさいし動きたくない」と言ってとどまっている人もいました。

(非常に親切でいい人ではあったのですが、話をしていてもあまり面白くなく、正直本心では「あまり関わりたくないな」と思い距離を置いていました・・)

 

ある同僚に、「自分にとって本当にいい環境で働くのが一番幸せだよ!」と言われたことがあります。「自分の良さや能力を十分に生かせる環境」が「自分にとってのいい環境」なのだということです。

 

そこで考えた私にとっての「いい環境」とは、

・自分のフランス語・英語力を生かして伸ばせる環境

・自分の知識・技術力を確実に伸ばせる環境

・チーム内でのコミュニケーションが円滑に行える環境

・メンバー間のいざこざのない・巻き込まれない環境

・社畜のいない、社畜を強制されない環境(特に残業など)

・子育てをする父親・母親の両方に理解があり十分に対応できる環境

ざっとこんな感じです。特に私にとっては1つ目と2つ目がかなり重要です。

 

自分にとっての「いい環境」は人によって違うと思います。

自分が本当に求めている環境はいったい何なのか、もしかしたらそのいいと思っていた環境が実は親や他人から刷り込まれたものではないか、一度見直してみるのもいいかもしれませんね。

 

疲れたと思ったらコーヒー休憩!

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仕事中、チームの誰かが必ず「コーヒーにしない?」と呼びかけてくれるので、

「あ、ちょうどいいから少し休もう」と頭を切り替えることができます。

 

ちょっと煮詰まってきたなーと思ったら軽くコーヒーブレイクを入れるのはどうでしょうか?

 

ちなみにコーヒーブレイクについては以前の記事に色々書いてます→

【フランスで働く】メリットだらけ!フランスの会社の「飲みニケーション」

 

困ったこと=課題→解決策を一緒に考えよう!

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日々、仕事でも勉強でも多かれ少なかれ困ったことは出てきます。

 

仕事で入りたてのとき、ある同僚からの「困ったことがあればいつでも言ってください。一緒に解決しましょう!」という力強い言葉をいただきました。

 

しかもそれは日本的な社交辞令ではなく(例: 実際に相談すると嫌がられたり面倒くさがられる)、実際そのとおりに一緒に解決方法を考えてくださったので、とても有難かったです。

逆に相手が困っているときに一緒に考えて違う見方を提案してみたりとWin-Winの関係も築くことができました。

 

この時に、例えば誰かに「今日起こった困ったことでとても疲れたからその愚痴だけを聞いて共感してほしい」だけでは、ぶっちゃけまたその同じ「困ったこと」を繰り返して愚痴りますよね・・

 

これもごく当たり前の事かもしれませんが、本当に実践すると同じストレスを繰り返す必要がなくなりすっきりするのでとても効果的です。

 

まとめ

 

私がフランスで学んだポジティブな考えをご紹介しました。

書いているうちに「あれっ、全部よくある当たり前の内容だ・・(笑)」と思ったのですが、積極的に実践している人を日本よりもフランスで多く見ることができたという違いは大きいです。

 

実際に実践している人たちは突然の変化に強いですし、積極的に行動している自信から生き生きとしています。

 

2020年を迎えて、新しいことに挑戦したい方は是非取り入れて実践してみてください(^_^)

 

ではまたー

 

 

 

【フランスで働く】メリットだらけ!フランスの会社の「飲みニケーション」

こんにちは、ねこうんこです(^_^)

 

年末も近づき、忘年会やクリスマス、年末年始の準備を始めている方も多いのではないでしょうか。

 

ねこうんこは年末は自宅で毎年恒例の年越しパーティーを計画していますが、日本の正月用品をまだ調達していないので、そろそろ久しぶりにパリにある日本のスーパーに行かないとなあと思っています(^_^;)いつものことながら準備は遅いです。

 

さて、年末に色々と立て込みつつあるイベントでやはり憂鬱になるのは、一緒に飲みたくもない上司や同僚との強制参加的な忘年会など、ではないでしょうか。

 

ねこうんこはフランスの会社で働き始めて、本当に嬉しかったことの一つに、この日本的な風習である忘年会が存在しない、ということがあります。

(社内でのクリスマスパーティーはありますが、自由参加ですし、参加しなかったために起こるデメリットは全くありません)

 

もちろん忘年会は否定しません。例えば仲の良い友人や同僚と一緒に、おいしいお酒を飲みながら今年一年を締めくくろう!というのはとても楽しいし気分がいいものだと思います。

 

そうではなく、会社の社員が総勢でとにかく集まり、下の社員の女性が「今年もお疲れ様でした~」と上司や同僚のもとにお酌をしに回ったり、聞きたくもない先輩の仕事の武勇伝やトラブルを起こしたエピソードなどを「はい、はい」とひたすら相槌を打ちながらいかにも興味深そうな態度で聞いたり・・というのが、勤務時間外で長時間拘束される割にはたいして楽しくもないし他のもっと他に会いたい人との時間がつぶれるし、逆に愚痴を聞かされてストレスがたまるし、お酒が入ってセクハラがあるし・・でとにかくデメリットが多いなと個人的に思うわけです。

 

もちろん、こういう意見もあると思います→

忘年会も含めた飲み会は「普段話さない人との仲を深める良い手段、つまり飲みニケーションになる!」と。

 

というわけで、今回はこのような日本的な「飲みニケーション」の考えに対抗し、ねこうんこがメリットだらけだと感じるフランスの会社での「飲みニケーション」を紹介したいと思います。

 

酒ではなくコーヒー片手に飲みニケーション

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もともと飲みニケーションとは、「飲む」と「コミュニケーション」が組み合わさって作られた言葉だそうです。主に、酒の席で一緒に「飲む」と相手との「コミュニケーション」が深まる、とう意味合いでしょうか。

 

ただ、そもそも「飲む」という対象をお酒に限定する必要はないと思います。

 

例えば現在働いている会社では、朝の15分程のミーティングが終わった後、チームメンバーはそのまま社内のカフェテリアへ一緒に行きコーヒーを飲みながら全員と雑談をします。まあ、いわゆるコーヒーブレイクです。その時間はおよそ15~20分程。

 

初めはこの時間が勤務中になぜ必要なのかわからなかったのですが、この習慣に慣れてしばらくしたころ、「あ、これは一種の(コーヒー飲みながらの)飲みニケーションだ」と思うようになりました。

 

というのも例えば、自宅の犬が病気したーだの、あそこのチームとのやり取りがうまくいかないーだの、旅行中にこんなことがあったーだの、ごくごく軽い話題で盛り上がったり、話すうちに他の人と自分との共通点を見つけたりすることによって、「この人はこういう一面があるんだな」というお互いの理解と信頼関係が日々緩やかに深めることができるからです。

 

昼間ですから頭もさえている状態ですし、例えば勤務中に何か疑問が生じても「あ、そういえばあの人はこの前あの話題を話していたから、もしかしたらこの疑問に対する効果的なアドバイスをしてくれるかもしれない」と思い、すぐに質問することができるし、相手も自分に質問してくれます。

 

個人的に無理して参加する日本的な飲み会よりも、この勤務時間中にコーヒー片手に軽く立ち話しをする「飲みニケーション」の方がストレスもありませんし、他メンバーとも十分に親睦が深まると思います。

 

ただし、効果的に行うための条件はあります。例えば、極端に自分の話ばかりする人、逆に極端に自分の話をしないシャイな人がいたり、年齢や経験の差を含めて上下関係を持ち出す人がいる場合は、うまくいかないと思います。あくまでお互いがフラットな目線で情報共有できるからこそ、信頼関係が構築できるのだと思います。

 

夕方、社内での「飲みニケーション」

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ねこうんこが経験したもう一つの「飲みニケーション」があります。こちらはお酒が入ります(笑)

 

例えば、入社したばかりの方やインターンで来た学生さんの歓迎会、あるいは異動や転職で離れる方の送迎会はその都度あります。ただし、日本でよくあるような居酒屋やレストランなどを夜に人数分予約して・・という手間なことはしません。

 

勤務が終わる約一時間前に、社内の共有スペースや広い会議室に集まり、シャンパン片手にこれまた立った状態で行います。時間にして1時間半~2時間ぐらいです。

 

長居することは義務ではありませんし、ある程度話ができれば十分、しばらくして「それではお先に失礼」とササッと帰る人も多いです。

 

そして最大のメリットだと思ったのが、遅くとも19時までには退出できる、ということ。結果、社内の歓送迎会にその都度参加し、自分のプライベートの時間もしっかり確保できるのでとてもありがたいと思いました。

 

(ただし例外もあります。例えば会社の主催する他社との交流イベントや会社の設立〇周年記念パーティーなどは、大きいレストランやバーなどを貸し切って夜に行うこともあります。とはいえ参加は強制ではありませんし、頻度も低いです。)

 

さいごに

 

さて、私が経験したフランスの会社での飲みニケーションとそのメリットを2つ紹介しました。

 

どのような手段や場で、仕事に関わる飲みニケーションが行われるのかは国や地域、環境によって異なると思います。

 

しかし、一番重要なのは、その飲みニケーションが最終的に働く人たち一人一人の昼間のモチベーションや効率を高めたり、相互の信頼関係を高めて生産性を上げることにつながっているのかどうか、というところだと思います。

 

そうでなければ、本当に意味がないですし、非生産的な上に単なる慣習の継続と誰か一部の人間の自己満足で終わりますから・・

 

仕事に限らず、みんなが満足できる新しい飲みニケーションの形が増えるといいですね(^_^)

 

それではー